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「最悪っ‥‥」
なんでこんなにイライラ
してるのか理由なんて簡単で
山ちゃんが好きだから。
山ちゃんが大好きだから。
“つまんない”ってあんな顔
見たくなかったっ‥
優しくて想ってくれてたのが
ニセモノだなんて嘘だなんて
思いたくなかったのに
やっぱり、簡単に人なんか
信じるんじゃ‥‥
「裕翔待って!裕翔!!」
息を荒くした山ちゃんの額
には汗が流れていた
ほら、また期待させる
遊びなら追いかけてなんて
来ないでよ。
「何で追いかけて来んの!?
期待させないでっ‥
山ちゃんのこと、本気で
好きにっ、!」
「好きになって。」
さえぎられた僕の声
山ちゃんはまっすぐ
僕の目を見てそう言った。
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