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俺と町山は、割れた硝子に気を付けて、外に出た。
そして、小さな梯子をのぼり、給水タンクの下に潜り込んだのだ。
ここが、俺の憩いの場だった。
「勇二、膝枕!」
「はい」
俺は、町山の膝枕で横になり、ティッシュにアンパンを染み込ませて、吸い始めたのだった。
二時間位吸ってたろうか、下が騒がしくなってきたのだ。
「ん?何か騒がしいな・・」
俺が身を起こして、下を見る。
「あっ!茂木っちょだ!」
茂木とは、国士舘大学出の、学生主任で、学校で一番荒い教師だった。
「こらぁ!誰だ上にいるのは!」
そう茂木が怒鳴った。
「ヤバイ見つかったぞ・・」
そう俺は呟くと、アンパン入りの小瓶を靴下に隠した。
町山は恐怖で、顔が青くなっていた。
それくらい怖い教師なのだ。
卒業生に呼び出されても、一人で出向く根性を持っていた。
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