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「久光!てめぇは何回同じ事を言わせんだ?!あぁ?頭おかしいのか?そんなにシンナーが好きなら、頭から被って死んじまえよ!」
そう俺は怒鳴られた。
誰に?
母親である。
女がこんな荒い事を言うか?
浦安は、昔から漁師街だから、男も女も気が荒いのだ。
そして気も短かった。
俺はこの日、二度もアンパン(シンナー)を見つかったのだ。
一度目は、朝起こされた時に、枕元にアンパン入りの小瓶を置き忘れていて見つかった。
二度目は・・
「久光っちゃんおはよう!」
町山勇二が云った。
こいつは、俺のパシリである。
「おお!勇二、ヒサヤで焼そばとコーラ買ってこいよ」
と、俺は町山に金を渡した。
「はい!大盛ですか?」
「おう、大盛な!」
町山は、金を持って走り出した。
ヒサヤとは、堀江中学校の側にある駄菓子屋である。
俺が毎日愛車のスズキGT380CCを停めてるとこである。
俺の家は、魚介類の問屋をしていて、俺も学校を休んでは家業を手伝い、毎月17万ももらっていたので、周りよりは、多少金はあったので、欲しい物は、買うか、もしくはパクって(盗んで)来た。
俺は入学早々、三年に呼び出され、焼きをもらった。
なぜなら、小学6年のときである。
家の前を通る、髪の毛を染めたツッパリに
「オカマ野郎!」
と、俺は毎日からかっていたのだが、そいつらが、今の三年だったのだ。
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