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「今日は始業式だけだし一回家に帰ったらお店の手伝いに行くね~」
ゆうはそう言ってくる。
今ゆうが言った通り、俺の家は喫茶店なのだ。
父と母と妹と俺で一様やっているが、さすがに人手が足りないためゆうにバイトとして手伝って貰っているわけだ。
「ああ~頼む~今日は結構お客さん来るだろうし」
そんな話をしているとチャイムが鳴る。
それと同時に新しい担任が入ってきた。
「今日からみんなの担任を持たせて頂きます、春野みうで~す!!よろしくね~」
男子は可愛いなぁ~とか女子は綺麗な人だね~とか言っている。
「あ!雅人君にゆう~~~!!
このクラスだったの~~!!」
っと先生が大きな声でそう言う。
「もうお姉ちゃん。ちゃんとしてよ!!今は先生なんだから」
ゆうは少し目を尖らせてそう言う。
まぁ無理もない。
だってこの人今年入った新人教師でゆうの実の姉なのだから。
「そうですよ~みう姉!先生らしくしてください」
俺も少し厳しめに言う。
「もう~!!二人とも厳しいんだから。は~い。わかりました。
じゃあもう少しで始業式が始まるので皆さん体育館に移動してくださいね~。以上」
そう言い残し教室を出ていく。
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