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【やぁ。残り時間も少なくなってきたね。
制限時間内に見つけられなかったら……まぁ、最初は見逃してあげるよ。
もしかして1人で探してるのかい?なら無理もないね。
もしそれでも探したいってのなら特別にヒントを出そう。
ヒント:8F、駅からみて東】
メールを見てわなわなと震えた。
「じゃあ無理して探さなくてもいいってことじゃんっ!はぁ~あ、こんだけ探して損した」
幸は今までの苦労(?)を愚痴りながら瑞稀にメールで伝えた。ため息をついた。
とうとう制限時間を超えた。同時にメールが来た。こういう時ほど早いのね、と呟く。
【どうやら見つけられなかったみたいだね。しょうがない、今日は保留にしておくよ。
じゃあまた後日、再チャレンジしてもらうよ。その時はちゃんと制限時間内に探してね。
君の白ウサギ Mr.Joker】
なんだかんだでうんと疲れた。瑞稀に礼を告げ、ぐったりした感じで帰路に着いた。
翌日。
朝から携帯が鳴った。しかしアラームよりも早い時間に、しかも違う音楽で。
「なぁにぃ……Mr.Jokerぁ?
何よこんな朝っぱらからメールなんて、年寄りかっつーの」
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