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「うーん…………」
疲れからか、今度は眠気が襲ってきた。ミントガムでもあればスッキリできるが、生憎持ってない。
「…ちょっとくらい、いいよね……」
幸はそのまま目蓋を閉じた。
心地よい闇が視界を包み込むのに時間がかからなかった。
「んー……」
目を覚まし、軽く伸びをした。だが携帯を開くと、残り時間が30分を切っていた。
「げ!嘘っ!?ヤバ…。
そうだ瑞希っ!」
眠気は完全になくなった。慌てて電話をかけた。
「もしもし瑞希っ!」
[な、なぁに…どうしたの?]
「カード見つかった!?」
[………ううん。ずっと探してたけど、なかったよ]
幸は愕然とした。
[……なんか探し疲れちゃったね]
「うん……これ、探せなかったらどうなんだろ?」
[メール……送ってみたら?]
なるほど。その手があったか。
「ありがとう。送ってみるよ」
[うん。じゃあね]
電話してよかった。幸はホッとした。
そしてMr.Joker宛にメールを送った。返事はすぐに来た。
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