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「ありがたいことに2人とも協力してくれるって。瑞希ぃ、何も怖がらなくていいのに」
「…松山くんも一緒なんだ……え、と…川、上くん、よろしく」
「おう」
何故どもるのか、幸には分からなかった。
気まずい雰囲気の中、メール画面を2人に見せた。
「昨日来たメールはこれなの」
「ふむ。今朝言った通りだな。よし、手分けして探すか」
「おーっ!」
こんな雰囲気で幸だけ浮いているが、何がともあれ手分けして探すことにした。
「ッ、こんなんで見つかんのかよ」
半ばヤケで探す瑛太を横目で見ながら直斗も探す。
「煩いなぁ……分からないから探すんだろ」
幸は会った人全員に聞くことにした。
「すいません、トランプのジョーカーのカードって知りませんか?」
「さぁ……分からないわ」
「ありがとうございます…。
ダメかぁ」
一方、瑞希は3人から離れ周りをキョロキョロしていた。
「……ここなら、誰も来ないよね」
そして鞄から水が入ったペットボトルと薬の瓶をとり出した。瓶から何粒か薬を出し、水と一緒に飲み込んだ。
「セーフ…………」
そして直ぐに探索再開した。
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