アリス、挑まれる

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「さぁ…俺には見当つかない」 そっかぁ、と落胆した。 すると、ハムスターのルチルがキュッ、と鳴いた。 「どうした、ルチル」 ゲージ内をがさがさと掘っていくと、1枚のカードが出てきた。それはまさしく、探していたジョーカーのカードだった。 「カードじゃん! でも何でこんなとこに?」 「ルチル、分かってたのか?」 主人の問いに応えるように鳴いた。 「君のハムスター、なかなかやるね。ユキ、早速報告しよう」 オッケー、と幸はカードをルチルに持たせ撮影した。 「できたよ。 しかしカワイイなぁ~」 用が済んだのが分かるとルチルはゲージ内にある小屋に入っていった。 「一段落付いたからルチルはまた寝る」 「眠りネズミならぬ眠りハムスターだね」 「それもまたカワイイかも」 3人は和やかな雰囲気に包まれた。 「じゃぁーねぇーっ!」 手を振って見送る直斗に、見えなくなるまで手を振る。
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