4人が本棚に入れています
本棚に追加
彼はどこかそわそわしているが理由は彼女には分からない。
「今日はカード探しに付き添っていただ」
「stop!」
彼は突然、彼女を呼び止めた。
「!」
「……今日ずっと、君は、僕に対してあまりfriendlyじゃないみたいだけど、それは何故だい?」
「えーと、まぁ、その、市長さんの息子さん…だから?」
たどたどしく返す。彼は納得いかない様子。
「僕が市長の子供だから遠慮してるのかい…やめてくれないか。そんな理由でそんな態度示さないでくれ。
確かに僕は蘭度市を今のようにしたグランパの孫で、君をアリスに指名したパパの子供だけど、だからって特別扱いしてほしくないんだ。
だから…次からはさん付けとか、遠慮とかしないでくれ」
「ちょ、ちょっと待って、…待って」
わなわなと震える声でいきなりすごいことを言われ、会話に待ったをかける。
「そんな、あなたのおじいさんもお父…市長さんもすごい人じゃないですか……」
「それが僕は嫌いなんだ!
頼むよ、分かってくれよ、ユキ!」
最初のコメントを投稿しよう!