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そこまで強く言われて、ついに黙ってしまった。
「……はい。
じゃなかった、うん」
違和感あるものの、彼に対して初めてタメ口で話した。彼は感心している。
「OK,OK.
ところで、急なんだけど、僕ちょっと用があるから先に学校に戻るね」
「は…うん」
先を急ぐ彼を見送ったあと、大きなため息をついた。心の中に不思議なモヤがある。
「……特別扱い、か。
それにしてもMr.Jokerからメール遅いなぁ。
ま、帰ったら来るかな」
あまり細かいことは気にせず、学校に戻った。
「ただいまぁ~」
「お帰りなさい。
夕飯ができたから手洗って」
家に帰ると、既にみんな帰宅しており、夕飯の支度も整っていた。
「「いただきます」」
幸と翔はフライングしておかずの天ぷらに箸をのばす。
「あーっ、とられた~!」
「へへ、モタモタしてんのが悪いんだよ。もーらい」
「これこれ、欲張らない」
寿美江が制裁する。
するとその時、翔の携帯が鳴った。彼はそわそわしている。
「ちょっと行ってくる」
そう言うと、携帯を持って外に出た。
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