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私は言葉で伝えるのが昔から苦手だった。
滑舌が悪くて上手く気持ちを伝えられない。
中学時代は克服したくて、学級委員に自ら立候補して、一生懸命人前で話そうとしたけど、何も変わらなかったし、よくからかわれた。
親しい周りの子は
「全然気にならないから、大丈夫だよ!」
って言ってくれるけど、一度気になりだしたら不安はなかなか拭えない。
だから身に付けたのは愛想笑い。
ニコニコして、人の話しさえ聞いてれば、聞き上手で性格のいい、普通の子になれたような気がした。
高校ではクラス委員は誰かがやってくれるし、リーダー格の子ばかりだから、すごく楽。
そうしているうちに自分にあだなが付けられ、クラスに馴染んだようにみえ、一安心。
後は愛想笑いで乗り切ればいいんだから。
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