文化祭

10/13
前へ
/37ページ
次へ
「陽山に…友達?」 「うん。再来週なんだけど、行かない?」 「…いいよー。空いてたはずだし。」 翌日学校に着いた私は、陽山高校に家が近所だという例のクラスメートを誘うことにした。 竹本 望 最初は少しツンとした印象があって、好感がもてなかったが、今では悩み事も相談する程仲良くなった。 ちなみに私は竹ちゃんと呼ぶ彼女は、同じ理系で同じ部活で、同じ位の成績で、いつの間にか一緒に固まっているようになった。 なんとなく他のクラスメートに声をかけなかったのは、キョウの存在を知ることで、私の素性がバレるのが怖いからだ。 …真木さんは実は根っからのオタクだった、きっとロクな事しないなんて噂たてられたら… クラスに溶け込んでます的な雰囲気は守りたかった。そして竹ちゃんは理解者故に、2人で行くことに決めたのだ。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加