始まり

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「なあ美紀?」 「あっあはは……ごめんね?」 箱の影から美紀が出てきた。 「だから何回も来るなっていったろ!」 「グスッ……ヒック……だって……だって」 少し強めに言ったら美紀が泣き出してしまった。 「ごめん言い過ぎた、心配してくれたんだよな」 俺は素直に謝るが 「……許さない」 許してもらえなかった。 「えっ!?ちょっ本当にごめん!なんでもするから許してくれ!!」 俺は少し慌てながらもう一度謝る。 「なんでも?」 美紀はなんでもって所に食いついた。 「ああできる事ならなんでもやるぞ!!」 俺は保身の為にできる事ならと付け加える。 「じゃあ……」
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