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「…服ですね…僕の。」
「ほぅ、これはお前のか。とするとお前は自分の脱いだ服も片付けられんような人間なんだなぁ?」
あれっ?何かおかしいぞ。とりあえず聞いてみる。
「いや…確かにそれは僕ので、片付けなかったのは悪かったけど…こういう時って気づいた人が片付ければいいんじゃないっけ?社会のルールなんでしょ?」
………
沈黙が続いた…ってのは嘘。わずか0,5秒で飛ぶ罵声。
「何言ってんだお前、自分のこともできんような奴が社会のルール語ってんじゃねぇっ!」
実に勝手な人間だ。
おい父さんやめてくれ!だんだんあんたの背中が小さく見えてくよ…
裏切られた気分だ。しかし奴ももう年だし…ボケてんのだろうか?
とりあえず自分の信念は貫く。
「いや、でもこれ言ったの父さんだし…まさか自分の言ったことに嘘つくの?」
今度こそ沈黙。おやおや、後ろに『ギクッ』って文字が見えるぜ。さぁ、認めるか?認めろ早くっ!
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