VS親父

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『ボケ親父矛盾物語』 俺がまだ親父のことを『お父さん』と呼んでいた頃のお話。このトマト少年もまだ小学生であり、もちろんのこと親父の背中は大きく見えた。 ある日の夜のこと。 家に帰宅した親父は言うのだった。 「おい、この散らかってんのは何だ?」 見たところ、段ボール切れ端や、使ったであろうハサミやらペンやら… 言っておくが俺ではない。急に「将棋がやりたいっ!」って言い出したアホ兄貴が家に将棋セットがないことを理由に作りだしたのだ。 当の本人はというと、「疲れた…もぉ…無理」とか言って風呂へGoしてる。 「兄ちゃんが工作してたんだよ。今風呂にいるけど。」 「何で片付けてないんだ、あぁ?…」 「知らないよ。やってたの僕じゃないし…兄ちゃんに言ってよね。」 「…ほほぅ、とするとお前はここが散らかってると分かっていてほっといてるってわけか。」
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