砂の王国

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私が朝に良く聞いているNHKラジオ第一放送のラジオビタミンという番組に、亡くなられた児玉清さんの本の紹介コーナーがありまして。 この作品は、そこで存在を知り、ソッコー図書館に予約入れました。 ……半年ほど待ちましたがw 内容は…… 主人公は証券会社をリストラされてネカフェ難民だったが、そこで知り合った男に全財産と荷物を盗られついにホームレスになる。 ある冬の日、流れ着いた公園で、どこか風変わりな青年ホームレスと、胡散臭いインチキ占い師と出会った主人公は、それまでのスキルを生かして、彼らと共にある行動にでる。 それはしばらく順調に進むのだが、しかし……。 みたいな感じ。 うん。 面白い。 ハードカバーで2冊、一気に読んじゃいました。 どん底から這い上がっていく過程はリアルで、執念は痛いほど伝わってきます。 が。 この作品、オチである実在する症例が出てきます。 その描き方がかなり偏見に満ちているというか、作者の理解が不十分と言うか……。 おんなじ問題を抱えている方が読んだら傷付くと思いますし、その症例に知識の無い方が読んだら誤解を招くかもしれません。 面白いんだけど、でも何か納得がいかない。 そんな感じです。 私がどこに憤りを感じたのか興味を持たれた方は、ぜひご一読を。
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