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「………ん…」
カーテンが開けられ、窓から差し込む朝日が俺の顔を照らした。
心地良いベッド。
眩しさから逃げるため、布団を頭から被る。
「もぅ…。朝だよ?遅刻しちゃうよ?」
優しげな声が、逆に落ち着きをもたらし、俺を夢の国へ誘う。
「朝ご飯冷めちゃうから早く起きて」
体を揺さぶられ、現実に引き戻された。
「……おはよう遥香。あのさ…勝手に部屋に入るなって言ってんだろ」
いつも言ってるんだが、わかってもらえない。
「私が来なかったら遅刻だよ?入られたくないなら、私が来る前に起きて」
まったく。お節介な奴。
「わかったよ。とりあえず着替えっから、出て」
これが俺の毎朝だ。
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