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「はい。朝ご飯」
着替えてリビングに向かうと、俺の席には朝食が用意されていた。
都合良いと思うが、きちんとたいらげる。
「ごちそうさま」
後片付けは自分でやるようにしている。
何もしないのはおかしいしな。
「さっ。早く学校行こう」
遥香が俺を引っ張って玄関を出る。
いつもながら、俺のおかげで遅刻ギリギリ。
「おはよう!お二人さん!」
急ぎ足の俺らに、朝から元気よく走って近付いてきたのは、クラスメートの島原 奏だった。
「おはよう奏!」
遥香とは大親友の奏。
朝から仲良しだなぁ
「おはよっ!朝から眠そーだぞ」
奏がボーっと歩いている俺の頬を引っ張ってきた。
「いたっ。この野郎」
ニヤついてる奏に、俺も仕返しとばかりに頬を引っ張る。
「二人も仲良しだね」
そう言った遥香の顔が、暗く見えたのは気のせいだろうか…?
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