【14:40】21F来賓室

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「常務ぅ?社長を出せっていいたいけど、さっきさっさと逃げてたわよね。 だったらあんたが何とかしなさいよ!」 清水おばさんは全く怯む事無く、佐藤常務に食ってかかる。 「お気持ちは分かります。 今、彼から聞いた情報も含め対策を考えております。 ここに逃げた皆様が、無事に出れる確実な方法を取りますので、もう少々我慢頂けませんか? 特にあなたの美しいお顔に傷一つ付けたくありません。 その為に確実性を高めるには、考える時間が必要です。 こちらを飲んでお待ち頂けませんか?」 佐藤常務は話ながらオリジナルカクテルを作り差し出した。 「なっ、なっ、なんなのよ。 お酒で誤魔化されないわよ。 はっ、早くしてね。」 “佐藤常務すげー” 鬼の形相した清水おばさんが、みるみるうちに、少女のようになり、最後は佐藤常務の目も見れなくなっていた。 そして、カクテルを一口だけ飲み、取り巻きと一緒にソファーに戻っていった。
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