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「他のフロアの様子はどうだ?」
佐藤さんが聞いてきた。
「別に変わらなかったです。
ここに来る時に、警備員とも話しましたが、何も言って無かったです。」
「そうか、一先ず良かった。
彼らがどこにどれだけいるか分からないが、まだパニックになってないなら良かった。
それじゃ、何とかここを出て、対策をしなきゃな。」
さすがマーケティング部の役員だけに、俺の一言で取るべき行動を考えだした。
「後、このフロアの他の部屋は見たか?」
「はい、会議室に入りました。
10人以上のゾンビみたいな奴がいました。
あれは何なんですか?」
「あれの正体は詳しくは言えない。
だが、ゾンビみたいな奴で合ってるな。
しかし10人以上かぁ。
あっという間に増えたな。
全体に広まるのも時間の問題か。」
佐藤さんは何か考えているようだ。
その間に、水をもう一口飲んだ。
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