【14:40】21F来賓室

24/25
前へ
/770ページ
次へ
「正面って言うと、ここを出たとこですか? そこのドアは開かなかったんです。」 俺はここに入る前の事を説明した。 「何だって? そんなはずあるわけない。」 細野所長が慌てて否定する。 「浜田部長から借りたカードで色々試したんですけど、全くダメでした。 というか、浜田部長が閉鎖するって言ったんですけどね。」 報告は客観的かつまとめて報告すべきだが、若干怒りが先行してしまった。 「閉鎖…」 細野所長は絶句している。 「そうか、それなら行くべき道は決まったな。 ラボから逃げよう。」 佐藤常務が次の行動を決めた。 「それぞれのドアも閉まっているかもしれない。 奥のドアが繋がっている。 そっちで行こう。」 確かに、それぞれのドアが施錠されていたら、八方塞がりだ。 しかし、奥で繋がってるなら話は別だ。 「しかし、問題がある。 プレゼンルームにも会議室にも彼らがいる。 しかも大量にいる可能性がある。」 勝俣先生も一緒に頷いている。
/770ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5127人が本棚に入れています
本棚に追加