はるのとびら

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「ああ、そっかあ…。十萌に勉強みてもらえば良いのか…」 「は?」 ぽつりと呟くと朗も自分の席へついた。 何…、今の発言…。 嫌な予感がする…。 「と・も・え!」 HR終了とともに駆け寄ってくる馬鹿が一匹…。 「‥‥‥。」 にこやかに声をかけてくる朗。 こんな時は、決まってろくなことを言わない。 「無理だから!」 「まだ、何も言ってねえし!あ!逃げた!!」 逃げるが勝ち! 「十萌、帰っちゃイヤァ~ン!」 可愛く現れた百合子は、可愛くない馬鹿力で、私の腕を掴み逃がさない。 しかも、超笑顔だ…!! 怖いし! この子は、一度食らい付いたら離さないイグアナかスッポンか!? 「ねぇ~、お馬鹿の巣で先生やってみない?」 絶対拒否!! 「や…」 「やだ…なんて言わないよねぇ?快く引き受けてくれるよねぇ?」 「ぅ…」 「引き受けくれるよねぇ~??」 笑顔で迫り来る百合子。 怖い…!! すごく怖い!
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