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『もしもし?なに?お前眠たいん?』
名前なんか聞かなくても声だけで相手が分かった。
そして多分亮ちゃんも不安だということも。
「亮ちゃんどうしたん?」
『ん?何でもないで…』
もし君もそうなら、もう何もいらないよ。
だって僕がおるのは、亮ちゃんに愛されてるから。
「僕は、不安やで…。なんもないことない…」
不安を口にすれば君も正直になってくれるから。
「俺、も…。だけど……やっぱヒロの声聞くと、安心する」
優しい声に笑みがこぼれる。
ほら、そうやってまた僕を幸せにするんだ。
こんな毎日に変えてくれる、ねぇ、君に出会えてよかった。
-END-
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