良かったよ、君に愛されて

4/4
前へ
/126ページ
次へ
『もしもし?なに?お前眠たいん?』 名前なんか聞かなくても声だけで相手が分かった。 そして多分亮ちゃんも不安だということも。 「亮ちゃんどうしたん?」 『ん?何でもないで…』 もし君もそうなら、もう何もいらないよ。 だって僕がおるのは、亮ちゃんに愛されてるから。 「僕は、不安やで…。なんもないことない…」 不安を口にすれば君も正直になってくれるから。 「俺、も…。だけど……やっぱヒロの声聞くと、安心する」 優しい声に笑みがこぼれる。 ほら、そうやってまた僕を幸せにするんだ。 こんな毎日に変えてくれる、ねぇ、君に出会えてよかった。 -END-
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加