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「俺もよう分からんから雰囲気でやるで?……新郎錦戸亮は新婦?新郎か…新郎内博貴を永遠に愛することを誓いますか?」
「なんやぶっとんだなぁ。まぁ、ええか。……はい、誓います」
「新郎内博貴は新郎錦戸亮を永遠に愛することを誓いますか?」
「はい、誓います!」
うれし涙で腫れた瞼で誓った“永遠”
眠り誘う春の陽気には君の枕に、焦がすような日差しの夏には君の日傘になるよ。
「よっしゃー!じゃあ内、着替えるぞ!」
「えっ?どこ行くん?」
すばる君とヤスはヒロの手を引いてどっかに行ってしまった。
「亮ちゃんは待っててな?」
大倉は何か企んでる笑顔。
君と出逢うまでの俺は、情けないくらい小さく自分の事さえ誇れないような、弱い男でした。
それが君といた事で 君に愛してくれた事で“幸せの意味”を知りました。
「お待たせー!」
ヤスの声で振り返るとそこにはウェディングドレスを着たヒロ。
「なんや恥ずかしいな…」
ヒロは近付いてきて呟いた。
「せっかくの結婚式で二人とも黒はなぁ…って思ってん!ええやろ?」
あぁ、やっぱり大倉は何か企んでいた。いや、みんなか…。
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