310人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
だけど、恋してるってゆう気持ちになんねん。
素直になれんねん。
だからさ、
ゆっくりと、ゆっくりと俺を抱きしめて。
ヨコが両手を差し出してくれたら俺はその胸に飛び込むから。
ヨコの鼓動を聞くから。そのリズムに合わせて俺のリズムも刻むよ。
それと、この手を導いて。
ヨコに恋しとるから。
恋する俺にはさ、ヨコだけやから。
ヨコにも俺だけやろ?
なんてな…。
「おい、ヒナ!!なに、楽屋でボーっとしとんねん。」
「ん?あぁ、ヨコか。」
「俺じゃアカン?」
「いや、そうやなくて…。ってか、楽屋でボーっとしとってもええやろ!!」
「あっ、そうか。」
あははっと笑ったヨコ。
その笑顔につられて笑う。
.
最初のコメントを投稿しよう!