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「亮ちゃん、チューして」
「ここで?外やで」
「誰にも見えへんように!」
「ん……」
亮ちゃんが背伸びして僕の肩に手を置いて、軽いキス。
この匂いもこの場所も誰にもあげないよ。
肩にのったあなたの手がもっと僕を溶かすから。
「ありがとう。亮ちゃん大好き!」
真っ直ぐに真っ直ぐにあなたの胸に飛び込んでいた。
「何度も好きって言って?壊れるくらい抱きしめて?」
「甘えすぎ。調子乗んな」
無理やり体を離された。だけど伸びてきた右手、恥ずかしそうな彼。
「亮ちゃん顔真っ赤や~」
「うるさいねん!」
手を繋いで何処にだって行けそうな気がした。
ずっとあなたを見てたいよ、誰よりも近い場所で。
二人の心が溶け合って、甘いチョコレートはもう溶けてしまいそう。
-END-
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