For you

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あなたに会えてよかった。そう思える事がいっぱい。 世界中探しても見つからないプレゼントあなたにあげたい。 ずっと僕が探してた人は亮ちゃん。あなただったみたい。 出会った時はそんな事なんて思いもしなかったけど。 『今日は亮ちゃんのために作った!』 『ほんま?嬉しい!』 『一生懸命作ってん!食べて!』 『いただきます!』 『どう?』 『うまー!』 『ほんま?よかったー。僕も食べる!』 『えっ?アカン!俺のもんや!』 『ケチ!』 本当に美味しいと言って全部食べてくれた。何時間かけて作ったものが一瞬で無くなっても。 目には見えない何かがずっと僕に残ってく気がした。 嬉しい事を分け合える事。それが幸せだと知った。 「ヒロー、俺のギター知らん?」 「隠したー」 「はぁ?」 ちょっとしたイタズラが過ぎて亮ちゃんを怒らせたら、本当は昨日のロールキャベツまずかったんだと言った。 .
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