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届いてますか?届いてくれてるといいです。
今僕は、すばる君の分からない所であなたへの音符を、おもいを奏でています。
たまにしか弾かないギターを部屋の中でかき鳴らす。
あなたのために作った曲。すばる君みたいに上手に作ることは出来ひんけど。
最近はお互い仕事が急がしすぎて会えていない。
「いつこの歌を聞かせてあげられるん?」
小さく呟いた。
ピピピピ…
テーブルの上の携帯が鳴った。
携帯を開き、画面を見るとすばる君の名前。
急いで電話に出る。
「もしもし?」
『もしもし?今、大丈夫やった?』
「大丈夫ですよ。どうしました?」
『いや、何でもないねん。』
「そうですか。でも声が聞けて嬉しいです。」
『あ…ありがとう。』
多分すばる君は照れている。声だけで気持ちが分かる。
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