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「すばる君、次はいつ会えますか?」
先ほどの不安を口にしてしまった僕。
『え、えっと…。まるはいつ会いたい?』
「僕は今すぐにでも!!」
不安を隠すために少し冗談っぽく言った。
『じゃあ今から行く。』
「え?今から?来なくてええです!!」
『何でや!?』
「すばる君仕事で疲れてはるでしょ?」
『関係あらへん。じゃあ待っとれよ。』
ガチャ、ツーツー
と耳に響く無機質な音。
「冗談やったのに…。」
それから30分しない内にすばる君は家に来た。
一応部屋には入れた。
二人でソファーに座っていたが、黙ったまま。
「まる…。」
小さく呼ぶすばる君。
「何ですか?」
少し冷たく言う。
「ご…ごめん。」
更に声を小さくして謝るすばる君。
「何で来たんですか?」
「だって、俺…会いたかった…。」
「僕も会いたかった。だけど、すばる君が…
疲れてる、と言おうとして
「まるのバカ!!」
ってすばる君に遮られた。
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