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「ほんまバカや!!…アホや!!」
涙を流すすばる君。
「まるの…アホッ!!俺どんだけ…まるに、会いたかったとっ…思う…ねん。」
涙を流しながら言うすばる君をそっと抱きしめた。
「ごめんなさい。僕、すばる君の気持ち分かってなかった。」
「ほんま…や!!ほんま…うん…俺も、ごめん。」
「来てくれてありがとうございます。」
そう言ってお互いの体を離す。そして軽くキスをした。
僕が口を離すと今度はすばる君からも軽くキスをしてくれた。
お互い優しさを見せつけあう。
「なんか僕、こんなありふれた時間が幸せです。」
すばる君を見つめて言うとすばる君は少し考えて
「う~ん。それはきっと…愛の仕業やな…。」
と教えてくれた。
「愛の…仕業?」
「おん。」
すばる君は静かに言って小さく笑った。
すばる君が小さく笑う時照れとるけど、本気で言っている証。
ひとつひとつすばる君から送られる大切なサイン。
それを心に刻みつける。
「すばる君、今日泊まっていきますか?」
「おん、ありがとう。」
そう言って寝室に行き、二人で抱き合って静かに目を閉じた。
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