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「大切にしなくちゃ。」
「まる、何か言った?」
「えっと、僕らに僅かでも明かりが灯るなら、残された時間があるなら、この瞬間を大切にしなくちゃいけませんね。」
そう言って僕は笑った。すばる君も小さく笑った。
そして手を伸ばしてくる。
これもサイン。
すばる君の手を握ってあげると2人で歩き出した。
すばる君、僕らは、
「ありがとう。」と「ごめんね。」を積み上げて行こう。
あなたとなら出来る気がする。
それにすばる君はたくさんのサインを僕に向ける。
それはこの僕を強くさせるサイン。
大丈夫。ちゃんと僕に伝わってるよ。
もう何ひとつ見落とさない。
そうやってすばる君と暮らしてゆこう。
-END-
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