どれ程の傘があれば君は濡れずに済むだろう?

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いつの間にか雨が降っていた。 立ち尽くし泣く君の姿を消えるまで見ていた。 そして思い知る。 “まだ好きやねん” でも言えるはずがない。 すばる君には、幸せになってほしい。 すばる君は今でもずっと素敵やから。愛されるべき人やから。 すばる君のほほえみもさみしさも、受け止めてくれる人がいますように。 僕はそう祈るだけです。 世界中の傘を届けたいけど、僕にはもうそれが出来ないから。 幸せになってほしい。 ただ祈るだけだよ。 そして僕は僕の夢を叶える。 今日の日を誇れるように。 -END-
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