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「まる!!チューして!!」
「えっ?」
「ええから!!ほらチュー!!」
すばる君はそう言って口をとがらせた。僕はすばる君に軽いキスをした。
お互いの顔が離れるとゆっくり目を開けた。すばる君は優しく笑って
「こんなわがまま言うのも久しぶりやな。」
と呟いた。
いつの間にか周りは薄暗くなっていた。
夜はすばる君を綺麗に写すから、誘われるように抱きしめた。
あぁ、そうか…。抱きしめてわかった。僕は不安だったんや。そう分かると不安はすっ…と消えていった。
「まる、痛い。」
すばる君が言って僕は慌てて体を離す。
「ご…ごめんなさい。」
僕が謝るとすばる君は、僕を見て笑った。そして嬉しそうに話し始めた。
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