僕も君も変わっていなかった

3/6

310人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
「まる!!チューして!!」 「えっ?」 「ええから!!ほらチュー!!」 すばる君はそう言って口をとがらせた。僕はすばる君に軽いキスをした。 お互いの顔が離れるとゆっくり目を開けた。すばる君は優しく笑って 「こんなわがまま言うのも久しぶりやな。」 と呟いた。 いつの間にか周りは薄暗くなっていた。 夜はすばる君を綺麗に写すから、誘われるように抱きしめた。 あぁ、そうか…。抱きしめてわかった。僕は不安だったんや。そう分かると不安はすっ…と消えていった。 「まる、痛い。」 すばる君が言って僕は慌てて体を離す。 「ご…ごめんなさい。」 僕が謝るとすばる君は、僕を見て笑った。そして嬉しそうに話し始めた。 .
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加