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17才。It's a seventeen。高2。中だるみ。中途半端。大人でも子供でもない。
ただ何となくやり過ごす日常。
しかしそんな日々は急に変わる。しいて言うなら、
“檸檬が弾けるような日々”
生きているような気がした気持ち。それがすべてだ。
黒い髪の君に出会った。毎日が楽しくなった。思わず君の腕を掴んだあの日。君の腕に残るBCG。その跡さえきらりと輝く君。
だけど君は何かを隠している。
傷ついて痛いかい?
気づいてほしいのかい?
屋上に二人で上がった。
風になびく君の白いシャツが綺麗。青い空がどことなく哀しい。二度とない季節が通り過ぎていく。だけど、何もない感覚がする。
これから君とどこまでも昇っていく階段。その果てには?何がある?
明日はどこだ?
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