君がいること、俺がいること

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「喉乾いた」 「自分で取れ」 「嫌や、お茶が遠い!ヒナ取って!」 「はいはい…」 ヒナは渋々お茶を取って渡してきた。 「ありがとう…。これ、やるわ…」 お礼みたいに差し出した四つ葉。 「道で見つけてん」 「すげー!俺、幸せになれるかな?」 「さぁ?」 日々の中で小さな幸せ見つけかさね、ゆっくり歩いた『軌跡』 俺らの出会いは大きな世界で小さな出来事。 だから巡り合えた、それって『奇跡』 「ヒナ、無理すんなよ。」 「バレた?」 「バレバレ。笑顔がいつもよりひきつっとる」 そうかぁ、なんて言ってヒナはペチペチ頬を叩く。 うまく行かない日だって、2人で居れば晴れだって! 「俺がおる。だから強がんな」 「おん……ありがとうなぁ」 強がりや寂しさも忘れさせるから。 「俺はヒナでなら、俺で居られるから!」 「なんやねん、それ。」 「だからはよう元気になれってことや!」 「ヨコのおかげで、もう元気になった」 だからいつもそばにいてよ、『愛しい君へ』 .
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