ヘタクソやから君にしか聞かせられない

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「ねぇ、大好きな君へ」 「俺?」 笑わないで聞いてくれ。 「愛してる」 だなんてクサイけどね。 だけどこの言葉以外、伝えることが出来ない。 「なんやねん、急に!アホちゃうか?」 「笑うな!」 ほらね!またバカにして笑ったよね。 君の選んだ人生は、ミチは、俺で良かったのか?なんて分からないけど、、、 「ねぇ、あの日の俺ら何の話してた?」 「あの日?」 「初めて出逢った日によそよそしく、さ…」 「ヨコだけな」 「お前は人の心に入り込みすぎやねん」 「昔から変われへんなぁ」 「少しは変われや」 あれから色々あって、時にはケンカして。 「解りあうための時間過ごしたな。今やったらヒナの何でもわかるからなぁ」 「確かに!」 この広い俺ら空の下。 出逢って、恋をして、いつまでも。 ただ泣いて笑って過ごす日々に、ヒナの隣に立って居れることで。 俺の生きる意味になって、君に捧ぐこの愛の唄。 「いつも迷惑を…かけてゴメンネ…密度濃い時間を過ごしたね…僕ら2人日々を刻み、作りあげてきた想いつのり……」 「あっ、その歌知っとる。えっとー…なんやったっけ?」 「有名な歌やで」 ヘタクソな唄を君に送ろう。 めちゃくちゃ好きだと神に誓おう! 「思い出して」 これからもヒナの手を握ってるよ。 .
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