良かったよ、君に愛されて

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「眠い…」 ひとりになると急に眠くなるなんて僕、子どもみたい。 ソファーに寝転んで窓の方に顔を向ける。 夜眠るときも星を見るときも想ってるいつも。 ひとりの時間に君のこと、もっと好きになるよいつでも。 亮ちゃんに告白されてから、あれから一年が過ぎ、そう君の髪も伸びたよね。 最近ふたり仕草も似てきてる。 例えば亮ちゃんが僕の歌やったら、僕はあなたのメロディーで、僕の人生にはあなたが必要なんだ。 ケンカになって意地を張って、僕はすぐ黙ってしまうけれど。 言い訳とか謝るのもいらない。 抱きしめてくれたならもう、すべてを許してしまうから。 映画見るときも写真見つめたり、踊ってるときも。 身体のどこかに君がいるみたい。亮ちゃんの存在が溢れてるよいつでも。 だけどほんまはそばにいないと不安になるの。 星に見とれながらウトウトしとると携帯が震えた。 「もしもし…誰ですかぁ?」 名前を確認しないで押した通話ボタン。 .
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