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別れの時
「君が好きなの」
君は僕に強く訴える。
「ねぇ…なんで、私じゃダメなの?
私はこんなに君を好きなのに。」
君は涙を流しながら、僕の胸に顔を埋めた。
「ごめんな…もう、限界なんだよ。僕ら…」
君はその言葉を聞くと、ゆっくりと僕の身体から身を離す。
「わかったわ…ごめんなさい」
君はその言葉を最後に走り出した。
これでいいのか!?
今、僕は君に伝えられないで後悔しないのか!?
……やっぱりダメだ。
言えないよ
僕は、少しずつ小さくなる君の背に呟いた。
「だって君、口臭いもん。」
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