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そんなわけないか…… ルックスだけで好きになるとか、恋が始まるなんて有り得ない。 そう思いながらも彼女を目で追ってしまう自分がいた。 「お待たせ、どうした? なんか気になる物でもあるのか?」 いつの間にか店員と話し終えた中村が、すぐそばまで来ていて驚く。 「いや、なんでもない。」 そう答えて出口に向かおうとした時、中村が俺の見つめる先を振り返った。 そして…… 「ゆうな先輩じゃないですか、久しぶりです!」 と、二人の女性に声をかけた。 俺はビクッとして足を止め、ゆっくりと中村を見る。
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