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｢中村君？ 久しぶりー！
元気ぃ？ ずっとドラム続けてるの？｣
背の高い方の女性が、中村に話しかける。
｢はい、高校でも続けてるんです。
先輩も大学で続けてるんですか？｣
｢うん。今日は、友達のトランペットを見に来たの。この子が大学の友達でまなみちゃん。
滋賀の子やから、大阪の楽器店を案内してるの｣
｢はじめまして、中村です｣
中村が軽く挨拶をすると、
｢小田まなみです。よろしくね｣
俺の目を奪っている彼女が、そう答えた。
｢中村君は中学の後輩で、めっちゃドラムが上手なの｣
そう紹介されて、照れた笑顔の中村が俺を見つけ、手招きする。
｢同じ高校の伊藤、めちゃくちゃ頭良くて、いつも勉強ばっかしてるんだけど、クラシックを好きだっていうから、気分転換に付き合ってもらったんです｣
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