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しかし人の心とは難しいもので。 あの日から、俺は気付くと彼女――まなみさんの事ばかり考えるようになっていた。 通学の満員電車の中でも 授業中でも 放課後の図書室でも あの時の笑顔が忘れられなくて、頭から離れない。 このままでは勉強が手につかない……と悩める日々を送っていた。 きっと…… 中村の知り合いでなかったとしたら、ここまで想いは募らなかっただろう。 たぶん。
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