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学校まであと5分くらいの所に、大きめの公園がある。
そこには保育園もあり、通園する親子や保育士が、シトシト降る雨の中、挨拶を交わす姿が見られた。
毎朝見る光景の中に、見覚えのある姿を見つけた俺は、あの日、まなみさんと一緒にいた中村の先輩、ゆうなさんだと気づいた。
学校に向かうべき足は、いつの間にか方向を変えて、保育園を目指していた。
大きな池をあと半周すれば保育園に着く、と歩調を早めた時、ゆうなさんが傘を差しながら小走りでこちらにやって来るのが見えた。
やっと訪れた運命の瞬間。
鼓動が早くなっていくのがわかる。
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