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「ゆうなさんですよね?」
俺は、自分でもびっくりする程の大きな声で呼び掛けた。
「そうですけど?」
ゆうなさんは俺を見て、誰かは分からない様子で距離をおき答えた。
「俺、中村の友達で伊藤といいます。先月、楽器店でお会いしてるんですが、覚えて……」
「あーっ思い出した!
中村君と会った時に一緒だったお友達だね。」
ゆうなさんは思い出した様で、さっきより距離を縮めてくれた。
「伊藤君の学校はこの辺なの?」
「はい、この近くの高校です。ゆうなさんはなんで保育園に?」
「保育園にいたの見てたのぉ?
お姉ちゃんの子供を送りに来てたの。お姉ちゃんが二人目を出産したから、動けなくて手伝いに来てて」
俺の質問に驚いたように、ゆうなさんは答えてくれた。
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