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お昼近くになって、まなみさんの住む街に到着した。 まなみさんの住む街は田畑が至る所にある田舎? かと思えば繁華街があったり…… 不思議なところだ。 「まなみちゃんに電話してみるねぇ」 ゆうなさんはファミレスの駐車場に車を止めて、携帯で電話し始めた。 ドキドキする俺の顔を覗き込み、ニヤッと中村が笑う。 俺はキッとひと睨みするが…… 油断すると頬がゆるんでしまう。 「もしもし、まなみ?」 まなみさんに通じたらしい。 俺はジッと耳を澄ませた。 「今ね、駅前のカフェにいるんだけど、まなみはバイト?」 「ほんとぉ! 良かったぁ うん。会いに来たんよ びっくりやろ? とりあえず、今すぐ来てね。 じゃあ待ってるわ!」 そう言って携帯を閉じる。
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