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「はぁはぁ、忘れ物だわ!どこに置いたかしら?急がないと遅れちゃうわ!」
それは、突如やってきた。
――――――――
2人の視線がぶつかる。
「あっ、あっ、ど、ど、泥っ」
ドッ!!!
すでに、純也の足は
1人の人間の
命の灯を消す決意を持ち、動き始めていた。
???
何回、コイツを殴ったんだ?俺は?
気付けば、拳は
鮮血で染まっている。
また、脚が勝手に
動いている。
純也は家から飛び出し
走った。
勿論、諭吉は
持ったまま。
走る。走る。走る。走る。
セキュリティーの作動にも気付かずに。
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