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寝起きで声が低い
「ぉはよー」
「あぁ、おはよ」
久遠の声は透き通った歌の上手そうなイケメン君。
やたらと、深刻そうなことを考える面をみて
いつもの、ニコニコ笑っているような雰囲気ではないなと悟った。
「この公園もちっちゃくなったよなぁ、久しぶりにきたわ」
「だな」
「ブランコちっちゃくなってるし(笑)
…そーいえば、最近の悩み事はなんだよ?」
だな、とかしかいわない久遠の反応に、質問をぶつけた
すこしばかり
気になったからさ
「今日この頃、ォレの絵がさ…」
「?」
ォレは耳を傾ける。
「本物の『生き物』のようにリアルすぎて困っちゃうくらい、天才的な画力が急に目覚めたんだけど、どうしたらいいかな?」
「え、なにそれ?」
天才?よくわからないけど、昔から久遠の『絵』がうまいってことは
最初から知っていたけどね
今更、なにを言い出したのかと…
ォレには何にも関係ない話だろ
と思ってるうちに
何枚かテレホンガートより少し大きいカードを取り出していた。
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