喋るドアノブ

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「おお」 「って……今度は砕牙が巨大化したーーー!! 何だこれ!」 「物語にあったぞ これでアリスが泣いて、ドアノブが溺れるほどになるんだよな」 「それ完全に脱水症状で死んでると思うんだけど!」 「で、泣けばいいのか?」 「砕牙が!?」 砕牙は険しい顔をしている。 え?何?考え事? 「泣けない」 「マジで泣こうとしてたの!? ってかさっきの顔は泣こうとしてたの!?」 「翔。代わり泣いてくれ」 「初めてだよ!そんな頼みごとされたの!! ってか嫌だから!!」 「このデカさ動き辛いな……」 砕牙が動いた時、ドアノブのすぐ横の壁が砕けた。 「チッ、当たらなかったか」 「狙ってたのかよ!」 『どっどうぞお通りください』 「ドアノブの意味ねー!!」
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