乾くから!

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そして僕達は何やら可愛らしい家にたどり着いた。 「メルヘンだな…… 可愛い女の子でも住んでるのかな?」 と僕が呟いた時 「間に合わないぞ おうい、メアリーアン 私の手袋を探してくれ。大急ぎだ」 そう言って可愛らしい家から出てきた年寄り気な白兎が僕達に命令してきた。 ……メアリーアンって誰? ってかどうやったらその人と僕達を間違える? そして外出するのに今から手袋を探す必要がるのか? 舐めてるのか? 舐めてるんだなこの兎は と僕が拳を握り締めた時 「翔、手袋を探すぞ」 「何でお前はそうやる気満々なの!? そんなことする前に白兎捕まえればいいじゃん!」 僕は白兎の家の前でスタンバってりる砕牙に向かって叫ぶ。 「いや……何かしないと駄目だろ」 「何が!?何が砕牙を揺り動かしてるの!?」
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