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あれえええええ!!!
何か見える!
二本足で走ってる眼鏡をかけた兎が目の前走ってる。
そっそうか、これは幻覚だ。
最近色々あって疲れてるんだ。
現に砕牙には見えてな「翔!兎居たぞ!
チョッキを着て眼鏡をかけた兎!」
「って!!
人が必死に脳内で否定してんのに肯定するなーーー!!!」
そう怒鳴ったが、すでに遅い。
確かに僕達の目の前には兎が居るんだ。
「追いかけよう」
「止めようよ!!」
「不思議の国に行けるかもしれない」
「ほんとシスコンも大概にして!!
お願いだから!!」
走りだす砕牙を止めようと僕は走り出す。
だが、唐突に砕牙の姿が消えた。
え……?
と思った瞬間僕の足場がなくなった。
そして……
落ちた。
「うわあああ!!!」
暗闇の中へと落ち、怖くて目を閉じた。
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