時計兎

3/4
前へ
/17ページ
次へ
あれえええええ!!! 何か見える! 二本足で走ってる眼鏡をかけた兎が目の前走ってる。 そっそうか、これは幻覚だ。 最近色々あって疲れてるんだ。 現に砕牙には見えてな「翔!兎居たぞ! チョッキを着て眼鏡をかけた兎!」 「って!! 人が必死に脳内で否定してんのに肯定するなーーー!!!」 そう怒鳴ったが、すでに遅い。 確かに僕達の目の前には兎が居るんだ。 「追いかけよう」 「止めようよ!!」 「不思議の国に行けるかもしれない」 「ほんとシスコンも大概にして!! お願いだから!!」 走りだす砕牙を止めようと僕は走り出す。 だが、唐突に砕牙の姿が消えた。 え……? と思った瞬間僕の足場がなくなった。 そして…… 落ちた。 「うわあああ!!!」 暗闇の中へと落ち、怖くて目を閉じた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加