高校三年生の少女の場合
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翌日も、少女は学校に、休む、と連絡した。 もう、誰とも話したくなかった。 少女はその次の日も学校を休み、金曜日、彼女の誕生日の前日になった。 このまま、一歳、歳をとるなんて、嫌だった。 「あたし、この歳のまま、消えちゃいたい」 自殺を躊躇う心なんて、体のどこにもありはしなかった。穴だらけの心が、風に吹かれた砂のように飛び散っていくのを、少女は流れ出る手首の血よりはっきり感じていた。
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